第二章の紹介

「診査」って何
生命保険に加入するには、例外も多いが医師による健康診断が必要である。これを診査というが、診査に関しては病気をごまかして保険に加入しようとする人もいるし、「健康診断ではなく、話を聞くだけだなどとうそを言っている外務員もいたりする。いろいろなせめぎ合いの攻防がありトラブルが多い

正直ではない告知
診査はまず告知を取ることから始まるが、嘘をつく人が非常に多い。会社が知っていること(入院給付金をもらったことなど)に対して嘘をつくと不利になることがあるが、会社が知らないことを正直に告知すると不利になったりもする。
個人的な意見としては、どんな思い病気でもある三条件を満たすと、告知しなくとも死亡保険金は下りるだろう。

診査の実際
シンプルなものだが、ひっかかる受診者は多い。しかし、シンプルゆえすり抜けることもできる

血圧検査は甘いが、保険料割り増しもあり

異常を発見される率がもっとも高いのは血圧検査で、十人に一人はひっかかる。ただ、数値の基準はそんな厳しいものではなく、普通の感覚でいうと高血圧でも、正常決定したりする。
しかし、会社の健康診断と違って血圧の高い人の割合が非常に高く、血圧200以上の人もよく見かける。また、血圧の高い人ほど夜遅くに往診してほしがったりする。血圧が高くて割り増し保険料になると、トラブルの原因になりやすいが、お客さんから苦情の来る社医は冷や飯を食わされたりする

尿検査で糖尿病ごまかしも
一般的な会社の健診では、糖が出る人よりも蛋白が出る人の方がずっと多いが、保険の加入診査では逆となる。要するに、糖尿病の人は生命保険に入りたがる。
なんとかごまかして検査結果を正常にしようと、インチキをする人もいるが、正攻法で突破しようという人もおり、有効な方法もある。

形式程度の腹部触診
形式程度といっても、社医が腹部の腫瘤を見逃すと大変

心電図は高額契約・高血圧・不整脈などで必要
健康状態が悪くて心電図の指示が出た場合、ものによって心電図を提出しさえすれば正常決定で通るものもあるが、心電図検査をしても割り増し保険料は覆らないものがある。どんなものがそうなのか?

血液検査で主に糖尿病チェック
糖尿病は、血液検査をされたらごまかせない。
血液検査は一発で決めないとトラブルになるが、社医はセルフサービスでしなければならない。
実際に訴訟になったケースも

視診で手術痕や入れ墨・指の欠損を発見
医者が手術痕を見逃していたら、もうその病気では告知義務違反で契約を解除できなくなる。
保険加入希望者には、(タトゥーではない)入れ墨が多い。入れ墨があると、入院特約はまず付けられないが、つけられないと契約はだいたい流れる。それでは、どうしたら入れ墨を見逃してもらえるか?
他にも、ある種の傷のある人は生命保険加入は難しい>


社会的に地位があると自分で言う人
入れ墨のある人は、医者に対しては一応の礼儀を持っているが、自分が社会的に地位があると勘違いしている人はやっかい。「社会的に地位があるんだから、診察なんてしなくていいでしょう」と言い出したりする。尿検査もしようとしないで「侮辱された、訴えてやる」とクレームを言ってきたりする
そういう場合、結局社医が悪者にされてしまう

「保険に入りたくない」と泣きつく客
外務員に無理やり勧誘させられようとしている場合、社医に「本当は入りたくない」と泣きつく人もいる。そんな人は、診査で異常が発見されるととても喜ぶ。

社医以外による診査
告知書扱、面接扱、嘱託医扱、健康証明書扱、人間ドック扱がある。方法によって、有利なものもあればえらく損なものもあるのでご用心。

診査の既成事実を作ってしまえ?
年齢や保険金額によって面接扱、嘱託医扱、社医扱などの扱える金額が決まっている。規定外のものを認めてもらうためには事前に本社に了承を取っておかなければならないが、承認をもらわずに診査を先にして事後承認をしてもらおうとする者もいる。当然、契約の通りそうな甘いところで診査を受けるわけである。