私がはじめにいた医務センターでは、会社の方針なのかK多センター長の方針なのか、社医には有給休暇をなるべく取らせない方針だった。まあ、本でも書いたように人事部からは「有給休暇を半分以上取った者は昇進に影響する」というような情報が流れてきていたし、センター長は自分の好き嫌いによって(?)休みを許可する社医と許可しない社医を区別していたので、会社の方針半分・センター長の好き嫌い半分といったところが正解かもしれない。
とにかく、K多センター長は、自分のお気に入りか怖い(?)社医にしか、どんなに暇な時でも有給休暇を取らせない。しかし、一生会社に勤めようと思って入社した社医でも、あまりに会社から使い捨てのように扱われるので、半ば追い出されるようにして・もしくは自分から見切りをつけて多くの人が数年以内には辞めてしまうので、取らせなかった有給休暇はどうなるのか?
円満退社・もしくは円満退社にしたかった社医は、会社に気を使って(もしくぱ気が弱くて)有給休暇を放棄して辞めるのかもしれない。しかし、私のように会社から嫌がらせを受けて本を出そうと思った社医が、そんな気を使うわけはない。
結局、私は2週間以上出勤した後40日間の有給休暇を消化し、区切りにいい月末が退職日となるように計算した日に辞表を提出した。
実は、ほぼ同時期に同じフロアにいた机がすぐ近くの他の社医も辞めたのだが、有給休暇取得を遠慮したのか、私よりも先に辞表を出して退職日も早いのに、私よりも後まで会社で働くことになった。
要するに、2か月分の給料を放棄してドブに捨ててしまった形になるので、(なんだ、遠慮する必要はなかったのか!と)私がすべて消化して会社に出なくとも給料が出るのを知って非常に残念がっていた。
しかし、一度提出した退職届は撤回できないので、結局そのままになったようである。
有給休暇を取っていない者に対して取るように指導して、なるべく消化を100%近くにもっていこうとする会社もあるのに対し、丸の内生命は取らせない方針で、半分以上取ったら左遷で平気で遠方へ飛ばしたりする。
辞めたいと思っていてももなかなか辞めない営業所長などに対しては、有給休暇を取らせないことによって毎年20日間の有給休暇を消滅させることができれば、会社にとって大きな賃金の節約になる。
しかし、4年以上勤めている社医に有給休暇を毎年消滅させることができたら会社は儲かるが、社医は有給休暇が消滅する前に辞める人が多い。
私のようにどんな暇な時期にでも有給休暇を認めなかったため、最後にまとめて40日間取得されたら会社は損なのではないか?会社は馬鹿なのか?
実際は、ほぼ同時期に辞めた社医のように遠慮して有給休暇の放棄を期待しているのが半分。放棄せずに最後にまとめて使われても、他の職員への威嚇のために社医でも有給休暇は取れないと見せつけることができ、元が取れたのでヨシが半分だと思う。