別冊宝島の生命保険の原稿で、生命保険に入れない職業(やめたあとでも?)があるが仕事で死ぬわけではないのにおかしいのではないか・・・というような原稿をみてチェックすることを頼まれたことがある。
まあ、超危険なことを職業としているスタントマンなんかは確かに生命保険に入れないかもしれない。
しかし、命にかかわることをしていない職業の人が健康だとしても無条件で保険に入れるわけではない。
例えば、アスベストをずっと扱っていた仕事の人は健康で今はその仕事をしていなくても、将来肺がんで死亡する危険性が非常に高く、言えば生命保険は難しいかもしれない。ただし、保険加入の際の告知では過去の職業など告知する義務はないので言わなければ問題ないだろう。

しかし、ある特定の職業や団体の人で申し込んだ生命保険契約が流れることは多い。
一般の会社の健康診断でも、大手一流企業の人は健康な人の割合が高いが、社員は200くらいの高血圧だらけ・不整脈も糖尿病も多いというような会社もある。

実は、ある特定の職業などで申し込んだ保険がほとんど流れるというのは、会社が加入を断っているのではなく、本人が断っているのである。そういった職業の人は健康の悪い人も多いのだが、健康で割増保険料を提示されなくとも本人が保険契約を断ってくる。

死ぬ職業ではないが入院する可能性が非常に高いので、入院特約を断られるのである。入院給付金が欲しいので保険に加入しようとする人は、入院特約が付けられないと自分で加入を取りやめる。つまり、職業によって生命保険に入れないのではなく、入院特約が付けられないから本人が断るのである。実は、そういった職業の人は健康にも気を使わない人が多いので、実際にも早く死ぬ確率は高くなるとは思うが・・・

入院する可能性が高いといっても、別に危険な仕事をしているわけではない。公務員なら、仕事をやめてまで入院しようとする人はまれであろうが、こういった仕事の人はできれば会社をやめたいと思っていたり、長く勤めようと思っていなかったりするので保険に入っていればすぐに入院する。

結論として、ある職業の人は生命保険会社が死亡危険性が高いから断っているのではなく、入院する可能性が高いから入院特約が付けられないので本人が断っているということである。

人生で、一度でも危険な仕事についたことのある人は、その後の人生でも危険な仕事についたり健康に気を使わない人の割合が多く、寿命が短くなる可能性もあるだろう。
そういったことを話したら、結局当初原稿はボツになったようである。